レーザー治療
アレルギー性鼻炎のレーザー治療
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は近年増加傾向にあり、最近では国民病の感を呈するようになってきました。
アレルギー性鼻炎には内服薬、点鼻薬等さまざまな治療法がありますが、その一つとしてレーザーを用いた治療法があります。
これは下鼻甲介粘膜焼灼術と呼ばれるもので、鼻の粘膜をレーザーで焼灼し粘膜を変性させることでアレルギー反応を起こしにくくする治療法です。
特長
今までもアレルギー性鼻炎に対して薬品や電気による手術的治療が行われてきましたが、効果が長時間持続しない、痛みが強い、出血がある、入院が必要である等の問題がありました。
このレーザー治療は以上のような欠点を補い、痛みが少なく入院を必要としない、いわゆる日帰り手術で行えるため、患者様の精神的、経済的負担を少なくできるという利点があります。
方法
手術時間は麻酔も含めて40分程度です。
ネブライザー吸入にて鼻内に麻酔の薬を噴霧します。
鼻の中に麻酔のガーゼを入れます。(約25分~30分)
鼻粘膜の表面をレーザーにて蒸散、凝固させます。(基本的には内視鏡を用いて、鼻の奥まで鼻粘膜の処置をします。)
そのまま帰宅していただけます。
照射後1週間ほど鼻粘膜が反応性にはれて鼻づまり、鼻汁がひどくなることがありますが一時的なものです。
術後、数日から約1週間後に受診していただき鼻内をチェックさせていただきます。
効果
3ヵ月から1年の間での改善度は80%を超えると報告されております。
時間の経過とともに効果も少なくなることがありますが、繰り返し行えば効果は増していくことが多いです。
花粉症であれば花粉の飛散前に1~2回行うと効果が一番あります。
花粉の飛散中でも手術は可能ですが、手術後の鼻水や鼻閉が強くでる傾向があるためあまりおすすめしません。